紫狐亭

ゆかりこていと読みます

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「色良き花の枝をこぞみる」13

そろそろ例大祭の原稿とか、グッズも色々と試作もしたりしております。
ロットの関係で10こからしか作れないとかあるので、
また端数はちょっとスペースの端に置いときますかねぇ。
試作のスマホスタンドは、可愛く出来てましたよ~♪
いつ何で作る!とかは決めてませんけど、こういうのもあるんだなって感じで色々楽しいです。
た、ただ自分が欲しくて作るだけなので、試作で結構満足しちゃってるトコですかね(*´▽`*)

◆祭◆1


 麗牙はほどけやすいハナの髪を、椿の油を使っていつもより念入りにまとめると、綺麗に結い上げてやった。
 一度だけ着てしまったけれど、洗濯が間に合ったのでハナはあの新しい金魚の柄の着物を。自分で上手に着つけている。
 麗牙も以前レンゲに縫ってもらった、灰青の新しい着物を下ろすことにした。
 いつもは緩く首の横で結んでいる髪も、首の後ろできっちりと結ぶ。
 自分の髪をいじっていると、先に支度を終えたハナがそばに来て、麗牙の周りをうろうろそわそわと、急かすように歩いた。
 白地の着物に、赤い兵児帯が揺れるのが可愛らしかった。
 朝涼しいうちにたとうと、村を後にすると同じ道を行く、村人の牛車に拾ってもらうことができた。
 乗り合わせた家族の娘にもハナと同じ年頃の娘がいて、しきりに話しかけてくるのを、なんだか子守でもしているかのような表情で、ハナが相槌をうっている。
 夏は子供には白の着物が好まれるようで、その子供も大きな朝顔の柄のついた白地の着物に、濃い桃色の兵児帯を結んでいる。頭には大きな赤い櫛をさしていた。
 そういえば髪飾りの一つも買ってやってなかったことに気付く。
 祭の日くらい何か髪に挿してやりたかった。
 折角だし、町についたら小間物屋で何か買ってやろうと麗牙は思う。


この時期、町はどこも稼ぎ時なのだろう。
目当ての小間物屋も、所狭しと櫛やかんざし小さな手鏡など、常よりも種類も量も豊富に並んでいた。
 午前中だというのに、買い求める客は麗牙たち以外にも、既に何人も店にいた。
「ハナ、見ておいで」
 町まで連れてきたのは初めての事で、町に立ち入ったあたりから、すでに物珍しそうにしていたハナの表情が、ぱぁっと輝く。
 小間物屋ともなれば、子供と言えど女性は嬉しいものだろう。
 まずは店内を自分で歩かせてやろうと、背中を押すと、ハナは一度だけ麗牙を振り向いて上目遣いに首を傾げた。
「色々あるから、先に一度見ておいで」
「うん、わかった」
 ハナは嬉しそうに頷くと、かんざしや櫛のある方へ歩いて行った。
「おはようさん」
 予想通り、呼んでもいないのに苑樹が店に入ってきて、麗牙の隣に並ぶ。
 悪目立ちしそうな羽矢の明るい色の着物も、祭となればそうでもないようで、着飾った女性達の鮮やかな着物に緩和されて、そこまででもなかった。
「おハナちゃんは?」
「あっち」
 ちょっと見ない間に、店員につかまって、あれやこれやとかんざしを見せられていた。
 売りつけようというのではなくて、可愛い子供がかんざしを眺めているので、店員もかまいたかっただけだろう。
 しばらく二人で見守っていると、髪に花飾りを刺してもらったりしていたハナが、こっちへ走ってくるのが見えた。
「麗牙見てっ」
 黒髪に赤い牡丹の花飾りは誂えたようにはえて、幼いながらもハナの可憐な容姿を引き立てている。
 人の子と何ら変わりないその愛らしい仕草と、控えめに照れ笑う表情に、麗牙の胸はまさにきゅんとする。
 隣に来ていた苑樹に気付くと、ハナは少しだけ麗牙の後ろに隠れるように、ちょこんと顔を出して苑樹にも挨拶をする。
「苑樹さん、おはようございます」
「うう~んおはよう。おハナちゃん、今日は一段とかわいいねぇ」
 出会い頭から苑樹に褒められると、ハナは麗牙の後ろに隠れてしまう。
「それ、よく似合ってるよ。それに決めるかい?もうちょっと見てくる?」
 麗牙が問うと、ハナは少しだけ考える素振りをして、彼女なりに迷うところがあったのか、もう少し見てくると告げて売り場の方に、ぱたぱたと駆けていった。
「惜しいな」
「なにが?」
「あの子、一年たったら帰っちゃうんだろ?」
 苑樹と麗牙の間に微妙な間が落ちる。
ようするに育つなら守備範囲だと言っているのだ、この好き者は。
「・・・・・・・・・・・・・・何考えてやがるこのくそ爺・・・・」
 麗牙が笑顔のまま、低い声で冷たく言い放つと、苑樹は空とぼけたような顔で舌を出した。
「軽い冗談じゃないか」
「苑樹が言っても少しも冗談に聞こえないっての・・・・。大体ハナが帰らなくてもよくなったとしても、君のような奴には絶対やらないよ」
 何を好きこのんでこんな女好きの浮気者に、かわいいハナをやれるものかと、麗牙は考えただけでも腹が立ってくる。
「すっかり親父の顔になってしまわれたようで・・・」
 麗牙の様子に腹を抱えて苑樹は笑い出した。
「誰が親父・・・」
 大体誰かにやるくらいなら、自分がもらう・・・と言いかけて、麗牙は言い留まる。
「親父って言うより、麗牙じゃ母親だな・・・あっはっはっは」
「失礼な・・・」
 多少言葉使いや嗜好は大人しげではあっても、別に女っぽい雰囲気でも顔立ちでもないと自分では思っているし、苑樹以外の他人からそのようなことを言われることはない。
 しかしそれなりに長身な麗牙よりも、さらに少しだけ上背のある彼は、横に並ぶと我が身が悲しくなるくらいの男ぶりの良い身体をしている。
「麗牙・・・?」
 何も知らないハナが戻ってきて麗牙の着物の端を掴んだ。
「なんでもないよ・・・って、あれ、ハナ、かんざしは?」
「うーん・・・やっぱりいい」
 遠慮がちな笑顔を浮かべて、小さくかぶりを振った。
「さっきの似合ってたよ?」
 赤い牡丹は普段にはつけられそうにないくらい、大きなものではあったけれど、ハナにはとても似合っていた。
 二人のやりとりを見守っていた苑樹が不意に腕を伸ばした。
「おい、麗牙」
 麗牙はぐいっと首を抱かれ、耳元で小さな声で囁かれる。
「そのまま一番おハナちゃんに似合うと思うやつを、お前が選んで買ってやれ」
 ハナには聞こえないように、そう言うと苑樹は麗牙の背中を、ぽんっと店員の方へ送り出した。
 訳が分からないまま、麗牙はそれでも言われたとおり、いくつか並んでいる中で一番ハナに似合うと思ったものを選ぼうと、くるりと見渡した。
 きっとあの艶やかな黒髪には、赤や金色の鮮やかな色の飾りが良く似合う。
 赤い櫛も捨てがたい。
しかし、ハナの癖のない髪では、きつく結わなければすぐに落ちてしまいそうなので、やめておくべきだろう。
さっきつけていた大振りの赤い牡丹は、本当に良く似合っていたが、あれはあれでちょっと大きすぎる気がした。
麗牙は何時でもつけられるようなさりげないものにしようと、季節を問わず使いやすい赤・黄・紫の布細工の小花が連なった小さめの髪飾りを選ぶと、金子を払った。
二つで一組になったそれは、髪をしっかりとはさむ金具がついているので、耳の上に左右でつけたらきっと可愛いだろう。
 苑樹の言うとおり、すっかり父親の顔なのかも知れない。
 麗牙は包んではもらわず、そのままハナの髪につけてやると思った通り、―――思った以上に良く似合っていた。
そのわりにハナの方は嬉しそうにも、悲しそうにも見える微妙な表情を浮かべて、麗牙を見上げていた。
「うん。似合う。これなら毎日つけられるかなって思ってね。・・・・あれ?ハナ・・・どうしたの?気に入らなかった?」
 その顔が何故だか泣き出しそうにも見えた気がして、麗牙も不安になる。
「ううん。嬉しい。ありがとう」
 謝るような響きで礼を言われたことに、麗牙は戸惑ったが、ハナがはにかんで笑うのはいつもの癖なので、気にとめないことにする。
「はーん・・・まぁ、そうよな」
「なに・・苑樹」
 一部始終を見守っていた苑樹は、やはりなーと言うように頷いている。
「いや、惜しかったなーと思って」
「まだ言うか・・・・」
「んにゃ、だって帰っちゃうんだろ?」
「まだ言うのか・・・」
 麗牙は呆れて胡乱げな眼差しを向けると、苑樹はにやにやと笑っているだけだった。
その後は約束通り呉服屋にも寄って、こればっかりは店主の見立てが一番いいだろうと、秋に着られる反物を選んでもらった。
 一月もしたら、仕立て終わって家まで届けてくれるそうだ。
 勿論、お代はきっちり苑樹に払わせた。

 

*************************************
今回も切りどころが難しいので、ちょっと長めで次回が短めになります。
さて、この話。
前もって何度か書いたと思うのですが
秋までしか!お話しはありません!
書けよ!
お祭り終わって,嵐がきて、お月見して、秋まっさかりらへんで話がぷちーんです。
っていう話なんですけど、夏コミ受かったら…受かったとしたら秋まで書く時間がありません_(:3 」∠)_イヤン
あと、本来の話の運びを変えようかなぁと思っているので、お祭り後から、ちょっと迷っています。
うーん。多少安っぽくても良いから出来るだけHappyにしてあげたいですね。

なんかでも暇つぶしに読んで下さってる方がいるよとのことで、今度はちゃんと完結してる話でも投げてみますかね><;
どっちにしても結構前に書いた物なので恥ずかしいですねw
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[ 2016/03/19 02:53 ] 「色良き花の枝をこぞみる」  | TB(-) | CM(2)
すみません。ちょっと見てほしいものがあるんですが。
今回は僕の考えたオリキャラの清書をしてくれる人の募集で来ました。
去年、「僕が書いたこちらの絵を清書してください」と、あるYahooブログ利用者のイラストレーターさんに依頼したんですが。
その人が「お一人様1枚」というルールを立てていたのでこのうちの赤い子(カラーリングはピンク)しか清書してくれませんでした。
そこで、その後任をお願いしようかと思いまして。
全部で6人(パワーアップ形態6種で、2人が1人に合体することで通常以上に力を引き出すという設定)いまして、その中でこちらの絵(赤い子)僕のデザインした中でほぼ完成済み(とはいえまだ抜けているところがあって未完成なんですが)。
http://auctions.c.yimg.jp/images.auctions.yahoo.co.jp/image/ra125/users/5/4/6/9/nonakat106-img281x599-1453537830fjhkwk24567.jpg
希望したい方は完成済みのこの子を描いてください(前任の方は「白手袋を付けている設定」を肌の色と勘違いして描かなかったので追加してあげてください)。
ちなみに前に描いた方が描き忘れていた白手袋のデザインはキュアフローラ(右)とキュアミラクル(左)のものと同じです。
こちらの未完成の残りメンバーとパワーアップ形態、ついでに各種アイテム(キーアイテムはプリコーデドール)の元絵も一緒に送りますので見てあげてください。
http://yahoo.jp/box/gGNZTr

必ず「清書者募集企画」のタグをつけてください。
それと今番外枠である黒い子のデザインを考え始めたばかりなんです。完成次第画像を載せるので楽しみに待っていて下さい。
[ 2016/03/23 14:41 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
申し訳ありませんが、URLを開くのが恐いので確認出来ません。
正式なご依頼でしたら、サイズ・解像度・〆切日やイラストの使用先、値段等を書いたものをメールにお願いします。
合同・コラボのお誘い等の無償でのご依頼は、お付き合いのある方までとさせていただいております。




> すみません。ちょっと見てほしいものがあるんですが。
> 今回は僕の考えたオリキャラの清書をしてくれる人の募集で来ました。
> 去年、「僕が書いたこちらの絵を清書してください」と、あるYahooブログ利用者のイラストレーターさんに依頼したんですが。
> その人が「お一人様1枚」というルールを立てていたのでこのうちの赤い子(カラーリングはピンク)しか清書してくれませんでした。
> そこで、その後任をお願いしようかと思いまして。
> 全部で6人(パワーアップ形態6種で、2人が1人に合体することで通常以上に力を引き出すという設定)いまして、その中でこちらの絵(赤い子)僕のデザインした中でほぼ完成済み(とはいえまだ抜けているところがあって未完成なんですが)。
> http://auctions.c.yimg.jp/images.auctions.yahoo.co.jp/image/ra125/users/5/4/6/9/nonakat106-img281x599-1453537830fjhkwk24567.jpg
> 希望したい方は完成済みのこの子を描いてください(前任の方は「白手袋を付けている設定」を肌の色と勘違いして描かなかったので追加してあげてください)。
> ちなみに前に描いた方が描き忘れていた白手袋のデザインはキュアフローラ(右)とキュアミラクル(左)のものと同じです。
> こちらの未完成の残りメンバーとパワーアップ形態、ついでに各種アイテム(キーアイテムはプリコーデドール)の元絵も一緒に送りますので見てあげてください。
> http://yahoo.jp/box/gGNZTr
>
> 必ず「清書者募集企画」のタグをつけてください。
> それと今番外枠である黒い子のデザインを考え始めたばかりなんです。完成次第画像を載せるので楽しみに待っていて下さい。
[ 2016/03/24 03:09 ] [ 編集 ]
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Author:ひめむらさき
ブログでは紫子(ゆかりこ)だったんだけど、ちっとも読めないよね…読めないよね(´;ω;`)
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motimotiponponpon@yahoo.co.jp 御用の方はこちらまで。
http://tinami.jp/c/58005 TINAMIも登録してみました。(2015/12)

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