紫狐亭

ゆかりこていと読みます

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「色良き花の枝をこぞみる」15

急に表紙を描き直したくなって、レミリアちゃんと向き合っているひめむらさきです。!
すっかり適当な更新っぷりで小説アップするの忘れてました_(:3 」∠)_ごめんなさい
少しここらへんから描き直していかないと不幸エンドになってしまうので、もしかしなくても、この続きは2期に持ち越し!?みたいになりそうです(おいおい/2期があるかどうかは…(眼そらし
一応秋まであるんですけど、うーん。

それはさておき、最近、本当に直近。セルフィというブラウザゲームをちょこーっと始めました。
元々スマホで登録してみたら、うちのスマホあんまり性能よくないので、読み込まない読み込まない…腹が立って、ブラウザ版があるっぽいのでそっちでやろうとしたらIDが共有出来ないΣ(´□`*)!?と
最初からはらんに満ちています。
こんな感じ。

何かこんな感じです。

クエストというのを全部終わらせてしまったら、……………急にやることがなくなってしまって、どうしていいのやらです(´・ω・`)
あと整形というのがなかなか手に入らない仕様みたいです。
ゲーム内でメッセージをいただいて、もしかして絵を描いてる人ですか?ご本人ですか?って訊かれまして、そうなんです本人なんですよ…という会話がありました。
偽物じゃないですよ!(笑)SS貼っときますねっ


というわけでいつもの読みたい人だけどうぞ~




◆嵐の夜◆


 昼過ぎから分厚い雲が垂れ込めて、断続的な雨が降り始めた。その日の夕方には風も出始めて、アカルから今夜は嵐になるので気をつけるようにと告げられた。
 その言葉通り、雨脚も風も強まるばかりで、家中の雨戸を閉め、しっかりと閂をかけていても、すきま風で家が揺れるような気がする。
 壁や屋根を打つ音が、無数の小石を投げつけられているようだった。
 梅雨時期や夕立とはひと味違う、雷まで近所に落ちたのか、青い光が駆け抜けて、地響きのように家をゆらした。
 麗牙にとっても、紫摩に来て此処までひどい嵐は初めてのことだった。
 ひどい雨風と雷に怯えたハナが、この蒸し暑さの中、自分の布団で丸まっているのを見て、麗牙は声をかける。
「ハナ・・・朝には止むから大丈夫だよ」
「怖い」
 ハナは涙目で布団から顔を出した。
「大丈夫だって、こういう嵐は一過性だから、朝には良く晴れるよ。・・・こっちで一緒に寝る?」
 ハナは迷う素振りを見せたが、稲光が土間の格子窓から青く光るのが見えた。
 次の瞬間、大きな音が近くでして、ハナは恐ろしさから、麗牙の布団に転がり込んだ。
 麗牙は小さな身体を抱きしめてやりながら、癖のない黒髪を指先で楽しむように、梳いてやると、心細げなハナはぎゅっと目を閉じた。
「眠っておしまい。大丈夫だから、私がついてる」
「うん・・・」
 嵐の中、ハナの髪をずっと撫でてやっていると、安心したのか、少女は程なく眠りに落ちていった。
 そのうち屋根を打つ雨の音が、徐々に弱まっていく。
 この嵐が過ぎれば、夏ももう終わるのだろう。
ハナのあどけない寝顔を見つめながら、麗牙自身もいつのまにか眠りについていた。



 ―――――――――そこは、いつかアカルに聞いた花島のような場所だった。
 見渡す限りの花木と花曇りで、どこまで続いているかわからない花畑。
 何種類もの薄紅の花が、ふっさりとした印象で木の枝にたっぷりついている。
 何故か空らしき場所を見上げても青空も太陽もないのに、天上は白く、どこもかしこも淡い光に満たされている。
 不思議な場所だった。
 夢を見ているのだろうか・・・ああ、夢だろう。
 足下に土らしきものがなく、ふわふわと花びらが敷き詰められていた。
 こんな場所が現実にあるわけがない。
 不意に呼び止められた気がして、彼は振り向いた。
 そこには一人の少女が立っていた。
 年の頃は十五、六といったところで、薄物を重ねた八重桜のような衣を身に纏っている。
 白い面は初々しく、花の色を映した瞳は雨のひとしずく。
艶やかで長い黒髪には癖というものがまるでなく、僅かな動きにも彼女の背からぱらぱらとこぼれ落ちた。
――――――可憐だった。
 誰かに似ていると、一瞬思ったような気はしたのに、それが誰だか思い出せない。
 彼女は麗牙が振り向くと、しずしずとそばまで歩み寄ってきた。
 そうして彼の手をとると、ただ黙って見つめてくる。
「君は・・・・?」
 知っている誰かに似ている。
 そうは思うのに、夢だとわかっていてさえ、思い出せない。
 彼女の瑞々しい唇が、何か言葉を紡いだ気はするものの、声は聞こえない。
 そのまま麗牙は少女に手を引かれ、一本の大きな花の木の根元に二人は腰を下ろした。
 至極当然のことのように、彼女は麗牙の肩にそっともたれ掛かってくる。
 
 なんだかよくわからないが、夢のやることである。

 それでも麗牙は跳ね上がる鼓動と、胸を締め付けられるような気恥ずかしさを感じて、少女の方を余り見ることが出来なかった。
 たまに相手の方を盗み見ると、彼女はどうやらずっと麗牙を見つめているらしく、目が合ってしまい、また視線をはずすというのを麗牙は馬鹿みたいに何度か繰り返した。
「麗牙・・・」
 可愛らしい声だった。
 見た感じよりも幼い印象のどこかで聞いたような・・・・そう考えかけた時だった。
「麗牙。いつまで寝るの」
 明らかに、呆れている。
「ふわぁあああ!?」
「もう、日が真ん中に昇ってるけど、そんなに寝ていて大丈夫なの?」
 それは、つまり、・・・・・・正午近いと言うことである。
 すでにきちんと着替えを済ましたハナは、今日は撫子色の単衣のうえに、何故か麗牙の大人用の前掛けをしている。
 左右にはちゃんと、祭で買ってもらった髪飾りもつけていた。
 汚れたら嫌だから大事に取っておくと言い出したので、麗牙が普段にもつけるように買ったのだと言うと、それからは毎日つけるようになったのだ。
「・・・私、そんなに寝てたんだ・・・・うーん・・・なんかすっごい良い夢見てた気はする・・・・」
「それはごめんなさい・・・・起こしてしまって・・・・」
 心底すまなさそうにハナが謝ってくるので、麗牙は慌てて顔の前で両手を振った。
「ごめんちがうちがう、起こしてくれてありがとう。というかもっと早くに起こして欲しかったよ・・・」
 そんなに寝込んでしまうとは思わなかったのだ。
 嵐の音が思ったよりうるさかったのもあり、寝たのが遅かったのはあるけれど、ハナの朝食も作ってやっていないと、考えかけて麗牙は気付く。
「あれ、なんか良い匂いがする」
「・・・・・」
 麗牙に指摘されると、ハナはもじもじとした仕草で顔を赤らめると下を向いてしまった。
 ――――――麗牙を手伝って、一通りは覚えていても、料理に関しての彼女の手際はさっぱりよろしくない。
 何しろ身体は小さいし、手のひらも紅葉のようなハナにとって、台所は高いし、包丁は果物用のものですら大きい。
 その彼女が朝からどうやら一生懸命に朝食・・・いや昼食の支度をしてくれたようで、ちらと見た竈の前には、芋の皮や大根の切れ端などが少々もったいない感じに落ちている。
 いつもは寝起きの良い麗牙が、いつまでも起きないので思いついたのだろう。
そして昼近くになっても起きてこない彼を心配して、そばをうろうろしたり、布団を覗き込んだりしていたのだろう。
 想像するだけでかわいらしい。
「うわあ、ありがとう、ハナちゃんもしかしてご飯作ってくれたんだ」
 想像と感動と、あまりの愛しさに胸が締め付けられて、麗牙は思わずハナを抱き寄せた。
 ぎゅうぎゅうと抱きしめられて、ハナは麗牙の腕の中でもがくも・・・・・・大人と子供である。好き勝手ほおずりしたり、勢いで頬に口づけたりしたものだから、途中からハナは何故かぐったりしてしまっていた。
「ハナは・・・・麗牙に殺されるかと思った・・・・」
「何言ってるのさ・・・?わー長芋のお味噌汁だー」
 ハナを開放した麗牙はいそいそと鍋の中を覗き込んだ。
「なんでもない・・・」
 不揃いな長芋と葱の味噌汁に、野菜のごまあえや、茄子の炒め物が膳に並べられていく。
 麗牙は葱や香草の類といった香りものを、とても好む。味覚が幼いハナには少々厳しい山葵や山椒なども彼の好物だった。
 茄子の炒め物にはほんのりと山椒の実が振られている。
 麗牙は口に入れた後にっこり微笑んでから、少女の頭をまた撫でた。
「優しいね、ハナ」
「?」
 ハナは何を褒められたのかわからないのか、首を傾げた。
「ううん。おいしい。ありがとう」
 ハナはきっと、自分が苦手なものでも、麗牙が喜ぶところを見たくて、山椒を振ったのだろう。
 その気持ちが麗牙の胸を温かくした。
「う・・・・うん」
 照れて俯いてしまったハナを、心から愛しいと思った。




**********************
すこしかきなおしてみたんで、ちょっとくらいHappyフラグ立てとかないとって感じですね。うーん。
ひとまず、春・夏をやりきったので、 秋冬は少しお休みしようかなぁと思います。
もう2話分はあるのですが、不幸漂う感じになってるのではい。

例大祭まで準備に追われているので、しばらくはそっち系優先になるかなぁっと思います。
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[ 2016/04/04 21:19 ] 「色良き花の枝をこぞみる」  | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

ひめむらさき

Author:ひめむらさき
ブログでは紫子(ゆかりこ)だったんだけど、ちっとも読めないよね…読めないよね(´;ω;`)
お絵かきするます。
motimotiponponpon@yahoo.co.jp 御用の方はこちらまで。
http://tinami.jp/c/58005 TINAMIも登録してみました。(2015/12)

pixiv(´¬`)↓

 


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